厚木運送株式会社からのお知らせ
ニーズと縁起
2020-01-19
１月の引っ越しは閑散期だからおすすめです！とはぜひ申し上げたいところではありますが、実は昔は、1月の引っ越しはあまり馴染みのないものでした。
1月・5月・9月には仏教のお祭りである『生五九祭』というものがあり、江戸時代頃まではそれを執り行う風習がありましたので、大事な宗教上のお祭りを行う時に他で大きなことをするものではない、という考え方があったようです。
また、1月・5月・9月は農業においてそれぞれ重要な月であり、近隣で助け合って農作業を行っていたことから、この時期に大事をしてみんなの手伝いをしないという事が、いわゆる『空気が読めないやつ』というように見なされてしまう事もあったようです。
しかしこれも不思議なものですが、『縁起』で重んじられる六曜(大安・仏滅など)は実はそれ程昔は気にされていなかったようで、明治時代では完全に根拠のないもので惑わしの元になるという事で、政府が使用を禁じていたなど、『おまじない』や『縁起』の価値観は時代によって移り変わりが激しいようです。
ちなみに現在の六曜は、戦後に各種商品の売り上げ増(カレンダー・宝くじなど)を狙ってよりわかりやすく発信されていると言われています。
引っ越しは大安に！など、今でも様々なゲン担ぎはありますが、現代を生きる我々にはまさに『思い立ったが吉日』なのかもしれませんね。
